スプロケットの選び方

スプロケットとは?

スプロケットとはリア(後輪)ホイールの軸(ハブのフリーボディ)に装着してある歯車のことです。

クランクを回転することでチェーンリングがチェーンを引張り、チェーンがスプロケットを回すことでホイールを回転させます。

伝達だけではなく走行速度や坂など、場所の変化に対してギアチェンジすることで、ペダル回転数を一定に保つ役割もしています。


スプロケットの種類

ボスフリー

フリー部分がギアと一体化している構造。
ボスフリーの段数は6、7段が支流です。


DNP 11T-28T ボスフリー 7段ギア SHIMANO(シマノ) MF-HG50-7 互換 LY-1107KFN (7速 11-28T)

カセットスプロケット

フリー部分がハブと一体化されている構造。
現在販売されている8速以上の自転車のほとんどがこちらの機構です。


シマノ CS-R8000 11S 11-30T 12345791470 ICSR800011130

ギアの素材

スプロケットはグレードによって素材や加工方法に違いがあります。

それにより、変速性能や耐久性に違いがでてきます。

チタン

CS-R9100デュラエースは、スチール+チタン(ローギア側の5枚がチタン)で構成されています。


SHIMANO(シマノ) CS-9000 11S 11-25T

チタンを使うことで、軽量かつ高強度で腐食に強くなります。

スチール

CS-R8000アルテグラ、CS-R7000 105など、シマノスプロケットのアルテグラ以下のグレードはスチールで構成されています。


シマノ CS-R8000 11S 11-28T 12345791358 ICSR800011128

加工方法

プラスト加工

デュラエースのスチールギア部分とアルテグラで採用されている加工技術です。

これにより、強度が増します。


スパイダーアームの素材

スパイダーアームとは、チェーンリングを取り付けるために伸びたアーム部分のことをいいます。

CS-R9100デュラエースは、カーボンとアルミでてきており、アルテグラ以下のグレードは樹脂でできています。

カーボン、アルミを使うことで軽量化を実現しています。


ロックリングの素材

CS-R9100デュラエース、CS-R8000アルテグラはアルミを使うことで軽量化されています。

CS-R7000 105以下グレードは、スチールが使われています。


歯数構成

CS-R9100 デュラエース

11-25t 11-28t 11-30t 12-25t 12-28t

CS-R8000 アルテグラ

11-25t 11-28t 11-30t 12-25t 14-28t 

11-32t 11-34t

CS-R7000 105

11-28t 11-30t 11-32t 12-25t 11-34t

デュラエースはレースでの使用を想定した軽量化構造のため、耐久性においてはチタンの摩耗やスパイダーアームが破損しやすいなどの問題点もあるようです。

アルテグラグレードの歯数構成は幅広く、高性能で価格もお手頃であるため一般ユーザーには人気があります。


ワイドレシオとクロスレシオ

クロスレシオ

ギア比の差が比較的近い歯数構成のものをいいます。

例:11-25t 

11-12-13-14-15-16-18-19-21-23-25

ギア比の差が最大でも2t


シマノ CS-R8000 11S 11-25T 12345679135 ICSR800011125

ワイドレシオ

比較的ギア比が離れたものをのをいいます。

例:11-34t 

11-13-15-17-19-21-23-25-27-30-34

ギア比の差が 最大で4t


シマノ CS-HG800 11S 11-34T ICSHG8001111134

平坦なサイクリングコースでは、ギアのつながりがスムーズであるクロスレシオなスプロケットが使いやすく

ヒルクライムなど坂の多いサイクリングコースでは、軽めのギアを持つワイドレシオなスプロケットが使いやすい

統計によると近年、ワイドレシオ化の一途を辿っているようです。


まとめ

スプロケットは、チェーン同様消耗品の一つです。定期的なメンテナンスや寿命による交換が必要になってきます。

交換するタイミングとしては、ギアチェンジの頻度にもよりますが、4,000~5,000㎞前後で交換すると走りに影響がでないでしょう。

走行する場所によって、歯数構成を変えたいときやコンポーネント交換により、変速段数が変わる場合にも交換する必要があります。

スプロケットを交換する際、歯数がリアディレーラーに対応しているか確認してください。

リアディレーラーには、SS、GSの2種類あります。

例えば、アルテグラの場合 SS(11-30t)、GS(11-34t)に対応となっています。

バイクユーザーのニーズに合ったスプロケットに交換することで、自転車を走行する楽しさが増すことは間違いありません。

この記事がスプロケット交換の参考になれば幸いです。

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