補助ブレーキレバー取り付け

ロードバイクやクロスバイクのツーリングやポタリングにおいて

アップライドなポジションでもスピードコントロールが可能になる補助ブレーキレバー

便利さや安全性においても取り付けによるメリットは大きいといえます。

今回は、フロントブレーキの補助ブレーキレバー取付方法を紹介します。

リアについては、取付方法は同じであるため割愛させてもらいます。

使用工具

ケーブルカッター、ペンチ、 5㎜アーレンキ


ブレーキケーブル取り外し

フロントブレーキ(BR-R7000)

始めに行う作業としてケーブル類の取外しを行います。

5㎜アーレンキーでブレーキのケーブル固定をボルト緩め、固定金具からケーブルを取り外します。

次にブレーキケーブルの先端にあるキャップをペンチを使って取外します。

キャップは、挟み込む圧力によって固定してあるため、ペンチで挟み引張ることで取外せます。

キャップの上側をケーブルごとカットしても構いませんが、ケーブルを再利用する場合はその分短くなるため、引抜く方法をおすすめします。

フロントブレーキ(BR-R7000)

キャップの取り外しは、ケーブルがブレーキに固定された状態でも、外した後のどちらでもよいですが

キャップを引抜く際、ケーブルを強く引っ張るため固定してあるブレーキが動いてしまうことがあります。

先にケーブルの固定を外すことをおすすめします。

次にインナーケーブルを引き出していきます。

フロントSTIレバー(ST-R7000)

STIレバーを引くと、レバー内にインナーケーブルが固定してあるのが確認できます。

レバーを引いた状態で、インナーケーブルをSTIレバーの前方に向かって引き出します。

インナーケーブルを再利用する場合、ケーブルをすべて引き抜いてしまうと

補助ブレーキレバー取付後にインナーケーブルをアウターケーブルに 戻す際

ケーブルの先端がうまくまとまらず通しにくくなることがあります。

インナーケーブルを全て引き抜かず、あらかじめ先端のタイコ部分から、おおよその補助ブレーキレバー取り付け位置までのケーブルの長さを測っておき

アウターケーブルをカットする位置より、数センチだけ長めにケーブルを引き出しておけば

カット時にインナーケーブルが邪魔になることはありません。

これにより補助ブレーキレバー取付後、インナーケーブルをアウターケーブルに差し込む作業を回避できます。


補助ブレーキレバー仮止め

次に補助ブレーキレバーをハンドルのどの位置に取り付けるか決めます。

バーテープが干渉する場合は、取付の邪魔にならない程度に外しておきます。

ハンドルのフラット部分を握って、ブレーキレバーが握りやすい位置で仮止めします。


アウターゲーブルカット

補助ブレーキレバーの取り付け位置が決まれば、アウターケーブルをカットしていきます。

補助ブレーキレバーのケーブル取付位置に合わせて長さを決めていきます。

長さが決まればカットします。

この時、少し長めにカットしておくことで、後で長さ調節ができます。


アウターケーブル取り付け

アウターケーブルをカットすると、カット面のインナーケーブルを通す穴がふさがりやすいため、キリなどで穴を広げておきます。

ケーブルキャップを取り付け後、アウターケーブルを補助ブレーキレバーの通し穴に差し込みます。

この時、アウターケーブルにたるみができるようであれば、たるみがなくなるまでアウターケーブルをカットして長さ調節してください。


インナーケーブル取り付け

始めに、インナーケーブルを補助ブレーキレバーに通します。

次に補助ブレーキレバーとキャリパー本体をつなぐアウターケーブルに通していきます。

インナーケーブルを通す前にアウターケーブルにシリコンオイルを指して置くことで、ブレーキの動きがスムーズになります。

キャリパーブレーキのケーブル固定金具にインナーケーブルを通し、ケーブル固定ボルトを5㎜アーレンキーで固定します。

最後に、ケーブルキャップを取付ければ作業完了です。


取り付けの注意点

取り付けに際して一番注意する点は、アウターケーブルをカットするときの長さ決めです。

STIレバー側のアウターケーブルを長めにカットしすぎると、補助ブレーキレバーに通した際、たるみが大きくなってしまいます。

また、残ったほうのキャリパー側の長さが足りなくなる場合もあります。

逆に短く切りすぎると、STIレバー側のアウターケーブルの長さが足りなくなり、アウターケーブルを丸ごと交換する必要が出てきます。

カットの前に長さを測り、誤差の範囲内でなるべく長めにカットするようにしてください。


まとめ

ショップで補助ブレーキレバーを後付けする場合の工賃は各ショップで異なりますが、

バイク購入店では3,000円程ですが、持ち込みした場合6,000円程かかります。

補助ブレーキレバー取り付けにおいては、取り付けに必要な工具がそろっていれば、

補助ブレーキレバー本体以外に別途購入するパーツはありません。

バーテープの巻き直しやアウターケーブル切断といった作業は必要ですが、

しっかりと手順通りに作業を行えば、特に難しいものではありません。

この記事を参考に取り付けに挑戦してみてはいかがでしょうか。

補助ブレーキレバー取付によって、快適で安全な自転車ライフを手に入れてください。

この記事が補助ブレーキレバー取付の参考になれば幸です。

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