クランク交換の仕方

クランクとは

クランクはフレームの中心にあり、足の上下運動を回転運動に変えることで自転車の推進力を生み出す部品です。

クランクはボトムブラッケットの種類によって形状が異なり、交換方法も違います。


ボトムブラケット(BB)

スクエアーテーパー

BB-UN26

軸長、シェル幅の種類が豊富。

シマノSORA、DEOREより下位グレードのコンポーネント搭載の自転車に採用されている。

オクタリンク

スクエアテーパーのシャフト軸を太くすることで剛性を上げている。

現在ではあまり見られない。

ホローテックⅡ

SM-BBR60

ペアリングをシェルの外側に出すことで剛性を高めている。

シマノSORA、DEORE 以上のコンポーネント搭載の自転車に採用されている。


クランク交換

クランク取外

スクエアーテーパー

ホローテックⅡ

左側クランク( FC-RS500)

取外しは左側クランクから行います。5mmのアーレンキーを左(正ネジ)回転して2箇所あるボルトを緩めます。

左側クランク (FC-RS500)

クランク軸キャップを専用工具で左(正ネジ)回転して取外します。

左側クランク (FC-RS500)

マイナスドライバーで中心の窪みにある脱落防止の爪を引き上げ解除します。

左側クランク (FC-RS500)

左側クランクを軸から引き抜きます。

右側クランク (FC-RS500)

チェーンを外しクランクの内側にかけておきます。右側クランクを引き抜き取外します。

これで取外しは完了です。

クランク取付

右側クランク(FC-5800)

取付は右側クランクから先に行います。

左側クランク (FC-5800)

左側クランクを右側クランクと180°になるように差込み取付ます。

左側クランク (FC-5800)

脱落防止の爪を下ろし、クランク軸キャップを取付、2箇所ある固定ボルトを5mmのアーレンキー右(正ネジ)回転して締付けます。

チェーンを元に戻せば取付完了です。


クランクの選び方

クランク長

クランク長とは、クランクの円の中心とペダルの取り付け軸までの長さであり、 クランクにより異なるが、一般的に165mm、175mm、172.5mm、175mm等の長さがあります。

ある程度、身長から最適なクランク長を計算できます。乗る人の身長の10分の1の長さと言われています。

軽いギアでクランクをよく回して、ケイデンス(1分間のクランクの回転数)を上げて走る人は、クランクを短めに。

ケイデンスをあまり上げず、重いギアで走る人はクランクを長めに。

身長、乗り方の両方を考慮してクランク長を選ぶことが大切です。

長さによるメリット

短いクランク

足の回転動作をする範囲が狭くなるため、足への負担が少なくてすむ。

長いクランクに比べて回転を上げるのが容易なため、一定(巡行)速度まで楽に出すことができる。

長いクランク

短いクランクに比べて、同じギアでも少ない力で回すことができる。

登り坂が多い場所を走るのに適しています。

クランクの長短のメリットも考慮しながら、自分に最適な長さのクランクを選んで下さい。


まとめ

クランクは乗る人の足の長さ、走り方に合っていない場合、足の関節や筋肉が痛くなるといった症状として現れ、走行にも影響します。

乗り手に合った最適なクランクに交換する事で、サイクリンがより楽しいものに変わります。

交換するとなると高価なパーツであるため、今より新しく、デザインや性能が良い物を選ぶ事をおすすめします。

自分で交換するには、ある程度の知識と専用工具が必要になりますが、実際に行ってしまえばさほど難しいものではないと感じると思います。

是非、このブログを参考に自分に合ったクランクに交換してみて下さい。





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