ヘルメットの必要性
自転車の交通事故では、スピードが出た状態で転倒したり、衝突した場合、車体が軽いため簡単に放り出されてしまい、頭部を車の車体や路面ぶつけてしまいます。
実際、頭部の負傷が致命傷となり、多くの人が亡くなっています。
ヘルメットをかぶっていない時の衝撃は、かぶっている時の約17倍ともいわれています。
ヘルメットを着用していた場合としていなかった場合を比較すると、着用していた場合は、非着用の場合の4分の1まで死亡率が低減しています。
そのため、硬い所との衝突時に頭部を保護するためには、ヘルメットが有効です。
海外でもオーストラリアやニュージーランドが自転車走行の際にヘルメットの着用が義務づけられています。
日本では、幼児および児童(13歳未満)に対するヘルメットの着用、自転車損害賠償保険の加入への努力義務はありますが、違反への罰則はないというのが現状です。
ヘルメット選び
ヘルメットは通勤、通学で使う場合など毎日かぶるため、気にいったデザインの物を選べば良いのだがそれだけでは、正しい選択とは言えません。
自分が乗るバイクの種類に合った物であり、自分の頭の形、安全性、長時間かぶっても不快に感じないなどを考慮して選ぶことが大切です。
日本自転車競技連盟、加盟団体が主催しているレースに参加しようと考えている人は、JCF公認のヘルメットを着用する必要があります。
レースに参加しない場合でも安全面から考えて、厳しい検査基準をクリアーしたJCF、SG、CE、CPSC 公認のマークが入ったヘルメットを選ぶことをおすすめします。
ヘルメットの種類
大きく分けるとロードバイク、マウンテンバイク、ダウンヒル、BMXに分かれます。
ロードバイク用
スピード、ロングライドが重要とされるロードバイクでは、軽量で空気抵抗が少ない構造に重点をおいた設計となっています。
高価なものであればある程、軽量かつエアロ効果が高くなっていきます。
安全性の面では、有名メーカーであれば大きな違いはありません。
マウンテンバイク用
マウンテンバイクのヘルメットの特徴は、バイザーが付いていることやロード用に比べて頭の後頭部まで保護できる設計になっています。
バイザーは山道を走る時、木の枝や葉から顔を守るために付けられています。
ロード用は軽さ優先ですが、マウンテンバイクは安全性を追求するため頭部全体を保護する形になっています。
ダウンヒル・BMX用
高速で山を駆け下るダウンヒル、短距離レースやフリースタイル競技を行うBMXは、常に危険となり合わせです。
そのため、頭だけでなく顔も保護できるフルフェイスタイプの着用が必要になってきます。
フルフェイスタイプが必須でないコースを走行する場合向けに、ハーフヘルメットタイプも多数販売されています。
ヘルメットのサイズ
ヘルメットが効果を最大限に発揮するには、しっかりと頭にフィットするサイズを選ぶ必要があります。
実際にかぶってみて、頭に深くかぶれる大きさのものでなければなりません。
後頭部にある調節ベルト又は、ダイヤルを締めた状態で頭を振ってズレないかどうか
あごのストラップをしっかりと締めることができるかどうか
これらの点を確認します。
頭の一部分でもきつく感じるところがあればサイズが小さすぎます。
ヘルメットと頭の間に隙間なくフィットして、頭にきつさを感じない大きさの物を選びます。
頭サイズの測り方
購入する前に自分の頭のサイズを測っておくと良いです。
耳の上あたりでオデコ、左右側頭部、後頭部のでっぱている部分の上をなるべく通るように、頭の周囲をメジャー等で測ります。
種類、デザインは男女兼用のものがほとんどですが、大きさはメーカーによって同じサイズでも多少違いがある場合があります。
インターネットでヘルメットを購入する際には、同じヘルメットを店舗で一度かぶってみてサイズ感を確かめておくと良いでしょう。
おすすめヘルメット
MTB
BERN MACON
フィッティングシステム「SAFE-T ADVANCED FIT SYSTEM」採用により、後部ダイヤルで細かく調整でき、フィット感の向上が可能になっています。
かっこ良さとコストパフォーマンスに優れたヘルメットです。
OGK KABUTO
交換時期、お手入れ
直射日光、雨、風にさらされるヘルメットの寿命は約3年が目安と言われています。
ヘルメットを定期的にお手入れをすることで、長く綺麗に使用することができます。
洗浄方法は、シェル(ヘルメット外側)、あごひも、インナーパッド、ヘルメット内側を中性洗剤を薄めた水で洗浄し汚れを落とします。
洗浄後は、しっかりと乾燥させ直射日光が当たらない50℃以上にならない場所で保管してください。
まとめ
朝の通勤、通学ラッシュなどでは、ヘルメットを毎回かぶることをおすすめします。
頻繁にかぶるなら、服や靴と同じように自分の気に入ったデザインのヘルメットを選ぶことが一番です。
選ぶときにデザインだけでなく、同時に安全性や通気性、軽量であることなど長時間かぶっていても不快でない物を選ばなければなりません。
自分のスタイルや自転車、頭にピッタリ合ったヘルメットを選ぶことで、オシャレで安全なアイテムとして欠かせないものになると思います。
是非、この記事を参考に自分だけのヘルメットを選んでみてはいかがでしょうか。