ボトムブラケットの規格

BB(ボトムブラケット)の規格は、十種類以上あるといわれています。

その中でも主流である、中空クランク(シャフトがクランク側に付いている)用ボトムブラケットの規格について解説していきます。

取付けタイプ

中空クランク用ボトムブラケットの取付方法には2つあります。

①スレッド(THREAD:ネジ)タイプ

②プレス(PRESS:圧入)タイプ


スレッド(ネジ)タイプ

フレーム側にねじ溝が切ってあるタイプです。

金属フレームには直接ねじが切ってありますが、カーボンフレームにはネジが切れないためBBシェルに金属の補強プレートを入れ、プレートにネジが切ってあります。

メリット 

BB着脱時にフレームに負担がかからない、水や砂などが侵入しにくい。

耐久性に優れていて、剛性が高い。

専用工具さえあればメンテンナンス、クランク交換がしやすい。

デメリット 

JIS(日) BSA(英)とITA式の2種類あり、シェル幅、ねじの回転方向が違うため互換性がない。

JIS(日) BSA(英):逆ねじ、シェル幅68mm

ITA:正ねじ、シェル幅70mm


プレス(圧入)タイプ

ベアリングをフレーム側のBBシェルに専用工具を使って、外側から圧力をかけて押し込み固定する。

現在主流のカーボンフレームにはネジ溝が直接切れないことから、増加傾向にある。

メリット 

フレーム、BBを軽量化できる。

フレーム幅を広げられるので剛性があがり、ペダリングの伝達効率を高めることができる。

デメリット 

シールドベアリングがそのまま圧入されているため、水や砂などが侵入しやすく、異音が出やすい。

メンテナンス性が悪く、ベアリングを再利用できない。

圧入、圧出によるフレームへのダメージある。


BBの規格

ホローテックⅡ

シェル幅:68mm 

内径(フレーム):34.8mm

シャフト径:24mm

BB取付:ネジ式

シマノが開発した規格でBB軸径が24mmクランクに対応する。


シマノ ボトムブラケット SM-BBR60 BSA 付属/TL-FC25


シマノ DURA-ACE デュラエース R9100シリーズ ロード用ボトムブラケット BB-R9100 BSA 33544

カンパニョーロウルトラ・トルク

シェル幅、内径(フレーム):各シェル規格対応のBBが用意されている。

シャフト径:25mm

BB取付:ネジ式

シールドベアリングは両方のシャフト軸に元から圧入されており、BBカップはBBシェル外側にあってベアリングを受け止める。
クランクシャフトは左右1/2ずつの長さでクランクと一体となっており、シャフトをシェルの中心で結合する構造。


campagnolo(フリガナ: カンパニョーロ) SUPER REC OUTBOARDCUPS UT EPS ENG・スーパーレコードクランク用 JIS BB BBカップ ウルトラトルク(EPS対応) OC12-SRG


campagnolo(フリガナ: カンパニョーロ) RECORD OUTBOARD CUPS UT EPS ENG・ウルトラトルククランク用 JIS BB BBカップ ウルトラトルク(EPS対応) OC12-REG


campagnolo(フリガナ: カンパニョーロ) UT-BB110 ・ウルトラ・トルク・クランクセット用工具


CAMPAGNOLO (カンパニョーロ) スーパーレコード ウルトラトルク チタンアクスル クランクセット50 34T2x11S 172.5mm FC15-SR240CT 0302820004

カンパニョーロパワー・トルク

シェル幅、内径(フレーム):各シェル規格対応のBBが用意されている。

シャフト径:25mm

BB取付:ネジ式

形状はホローテックと同様に見えますが、取付け方法が違い
ドライブトレイン側のベアリングはクランク軸に、左側ベアリングはシェルカップに圧入されている。
取外しには専用工具が必要です。


campagnolo(フリガナ: カンパニョーロ) OVERBOARD CUPS PT ITA・パワートルククランク用 イタリアンBB OC13-CEI


campagnolo(フリガナ: カンパニョーロ) FC-AT012 パワートルククランク用ベアリング、シールセット


Campagnolo Centaurブラックpower-torque 10スピードダブル標準39 / 52 Crankset 175 mm

BB30

シェル幅:68mm 

内径(フレーム):42mm 

シャフト径:30mm

BB取付:圧入式 

FSA製(キャノンデール、ジャイアント)完成車に多い規格

シマノ製クランクを使いたい場合、変換アダプターにより軸径、軸長を変更する必要があります。


KCNC 自転車 軽量 ボトムブラケット BBセット ロードBB シマノ BB30 68MM ブラック 263285 [並行輸入品]


ウィッシュボーン BB3024 シマノホローテック2&スラムGXPクランク用

BB30A

キャノンデールの SYNAPSE CARBONに採用されている規格であり、BB30との違いはシェル幅が5㎜広い73㎜である。

シェル幅を広げることで剛性を高めている。


トーケン(TOKEN) BB30A2R BB30A キャノンデール用 DBB30A2R/2-BKTK


Sugino(スギノ) BB30A-IDS24 STEEL CONVERTER

PF30

シェル幅:68mm 

内径(フレーム):46mm

シャフト径:30mm

BB取付:圧入式 

ベアリングにスリーブを装着することで、異音の発生を防ぎ、防水・防塵性を向上させた。


Sugino(スギノ) PF30-IDS24 PWS CE ボトムブラケットセット/色/DBL/仕様/ PF30-IDS24 セラミックベアリング


Sugino(スギノ) PF30-IDS24 STEEL CONVERTER

PF86(プレスフィットBB86)

シェル幅:86.5mm

内径(フレーム):41mm

シャフト径:24mm

BB取付:圧入式

シマノやジャイアントが提唱する規格

BBシェル幅を拡大することにより、剛性を高めている。


ウィッシュボーン BB86-SH シマノホローテック2クランク用


Sugino(スギノ) SHPF (BB86) SUPER CERAMIC

BB90

シェル幅:90.5mm

内径(フレーム):37mm

シャフト径:24mm

BB取付:圧入式

TREK(トレック)独自の規格でシェルの幅を90mmに拡大することで、より高い剛性が期待できる。

シャフト径24㎜であるためシマノ製クランクが使用できる。


トーケン(TOKEN) BB3724 BB90/95(TREK) DBB3724-BKTK


シマノ SM-BB92 41B プレスフィットBB ロード用 SM-BB92

BBright

シェル幅:79mm

内径(フレーム):46mm

シャフト径:30mm

BB取付:圧入式

Cervelo(サーベロ)やFACTOR(ファクター)が提唱する規格

カップの形状が左右非対称であり、R(右)側がL(左)にくらべて11mm長い形状。


CeramicSpeed BBright SRAM Dub Road – コーティング 79mm


ウィッシュボーン BPF3024 シマノホローテック2&スラムGXPクランク用

OSBB

シェル幅:61.5mm

内径(フレーム):46mm

シャフト径:30mm

BB取付:圧入式

specilized(スペシャライズド)が採用する規格

S-WORKSなど、ハイエンドロード完成車に装備されています。


(プラクシスワークス/praxisworks)(自転車用ボトムブラケット(BB)コンバージョンBB OSBB


ウィッシュボーン SPF24CS シマノホローテック2&スラムGXPクランク用

BB386 EVO

シェル幅:86.5mm

内径:46mm

シャフト径:30mm

BB取付:圧入式

FSAが提唱する規格

シェル幅はBB86、内径(フレーム)はPF30の両方を合わせたような規格である。

24mm径のシマノクランク対応アダプターも発売されている。


ウィッシュボーン BB38624 シマノホローテック2&スラムGXPクランク用


GUB BB386/24 プレスフィット セラミック ベアリング スムーズ ボトムブラケット(レンチ付き) Shimano 24mm SRAM 22mm GXPクランクセットに適用 Φ:46mm

スラム DUB

シェル幅、内径(フレーム):各シェル規格対応のBBが用意されている。

シャフト径:28.99mm

BB取付:圧入式

ホローテックⅡとは逆の左アームにシャフトがあります。
左側アームにプリロード調整機構があり、クランク取付け後、2㎜アーレンキーで締付け固定します。


ウィッシュボーン PF30-DUB スラムDUBクランク用


SRAM、Dub PF92 Superboost+、プレスフィットBB、BB92、スピンドル:28.99mm、幅:92mm、直径:41mm

まとめ

ボトムブラケットの規格について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

各社メーカーが独自規格のボトムブラケットを出しており、現在のBB規格は乱立していると言えます。

完成車やフレームセットを購入する際、パーツグレードアップ時の互換性についても視野に入れなければ、BBの規格が合わないといった状況が起こりえます。

BB変換アダプターなど、各メーカーから販売されていますが、剛性や耐久性の面からも推奨されてはいません。

バイク選びやパーツ交換において、この記事を参考していただければ幸いです。

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