スプロケット交換の仕方

自転車のスプロケットは、チェーンやケーブル類と同じ消耗品の一つです。

走行時チェーンから伝わる縦方向の力やギアチェンジ時にかかる斜め方向にかかる力によって、徐々にギアの歯は磨耗していきます。

定期的に清掃、メンテンスを行う事はもちろんですが、走行に悪い影響を出さないために4,000~5,000㎞前後で交換することをおすすめします。

今回は、スプロケットの交換の仕方を解説していきます。

使用工具

スプロケットリムーバー、ロックリング締付け工具、モンキーレンチ


BIKE HAND(バイクハンド) YC-501A/YC-126-2A SET シマノ(ロックリング)スプロケット 取り付け/取り外しセット

スプロケット取り外し

はじめに、フレームからリアタイヤ(ホイール)を取り外します。

取り外したホイールからクイックリレーズを抜きとります。

リアタイヤ(ホイール)を体の前に立てらせ、左手でスプロケットリムーバーを使いスプロケットの一番外側(ローギアー)の歯にひっかかるように取り付けます。


シマノ(SHIMANO) ロックリング締付け工具 TL-LR15 0 Y12009230

ロックリング締付け工具をロックリングに取付けます。


プロ(PRO) カセットリムーバーセット ブラック

左手でスプロケットリムーバーを下方向に力を加えながら、右手でモンキーレンチを使ってロックリング締付け工具を下方向(左)に回転させます。

最初に力を強く加えれば、すぐにロックリング締付け工具が回り、締め付けが緩みます。

工具である程度緩めたら、手で締付け工具を左回転させロックリングを取り外します。

ロックリングを取り外し後、スプロケットをフリーボディーから抜き取ります。

フリーボディーからギアの歯をすべて抜き取れば、取り外し完了です。

スプロケット取り付け

ホイールのフリーボディーにスプロケットを入れていきます。

フリーボディー外周に凹凸があり、一か所だけ間隔が狭いところがあります。

そこにスプロケット内周の凹凸部分の狭い箇所を合わせて入れていきます。


トルクレンチ 自転車修理レンチ プレセット型 差込角 6.35mm(1/4インチ) ディープソケット付き

この時、スプロケットの歯が裏にならないよう注意してください。

スプロケットに28tなどの文字が刻印されている方が表で、差し込む際に上側になります。

ギアの歯を全て入れ終われば、最後にロックリングを右回転(正ねじ)して締め付けます。

ロックリング締付け工具をロックリングに差し込みます。

ある程度手で絞めつけておいて、モンキーレンチで右回転(正ねじ)して締め付ければ取付完了です。

まとめ

スプロケットの交換は専用工具が必要であるため、手を出しにくいと思いがちです。

しかし、工具さえ揃えてしまえば簡単にできる作業です。

定期的にスプロケットを取り外し、泥や小石が挟まっているのを取り除いたり、汚れをパーツクリーナーで洗浄することで、寿命を延ばすだけなく本来の性能を長く持続することができます。

スプロケット交換をマスターすれば定期的なメンテナンスだけでなく、平坦な道やヒルクライムなどの坂道において、有利なギア比のスプロケットに交換することもできます。

そうなれば、さらにライドに幅が広がり楽しいものへと変わるはずです。

この記事を参考にスプロケット交換にチャレンジしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です