変速機からフロントディレーラやリアディレーラに繋がるシフトケーブルの張り具合を調節する目的でアウターケーブルの途中に取付けるパーツをシフトケーブルアジャスターと呼びます。
最新のシマノRシリーズのディレーラーには、ケーブル調節ボルトが装備されており、ケーブル固定後にある程度のケーブルの張りを調節することは可能です。
campagnolo(フリガナ: カンパニョーロ) CG-CB101・ケーブルアジャスター ・5ヶ入り
フレームにシフトケーブルのアウター受けがあり、シフトケーブルアジャスターボルトが装備されているフレームもあります。
また、リヤディレーラーのケーブル調整はディレーラー本体に標準で装備されている、アジャスターボルトで調節が可能です。
しかし、フロントディレーラーには調節ボルトは装備されていません。
フロントディレーラのケーブル調整で長めにケーブルを引っ張る場合や走行中にケーブルが緩んだ場合、ボルトを回すだけで簡単にケーブル調節が可能なアジャスターボルトは取付けておきたい便利なパーツといえます。
シフトケーブルアジャスターの構造や取付方法について説明していきます。
SM-CA50、SM-CA70
シマノ製シフトケーブルアジャスターには、SM-CA50とSM-CA70の2種類あり、違いは樹脂素材(SM-CA50)かアルミ素材(SM-CA70)です。
それぞれ一長一短があり、どちらを選ぶかは使用目的や好みにもよりますが
素材の特製としては、温度変化には樹脂製のほうが強く、重量や耐久性ではアルミ製のほうが優れています。
シマノ(SHIMANO) ケーブルインラインアジャスター SM-CA50 ケーブルアジャスター 樹脂 1ペア(2個入り) シフト用 ISMCA50P 32533
メーカー標準価格は、SM-CA50が1,170円、SM-CA70が1,418円となっています。
シマノ(SHIMANO) ケーブルインラインアジャスター SM-CA70 アルミ 1ペア(2個入り) シフト用 ISMCA70P 32532
ケーブルアジャスターの構造
SM-CA70は3つのパーツから構成されています。
アウターケーブルをアジャスターの両側から差し込んで取り付け、アルミ製の筒を左(正ねじ方向)に回転させると筒とキャップ部分がネジ山に押され、アジャスターの全長が長くなります。
アジャスターの全長が長くなった分、アウターケーブルの全長が長くなることとなり、アウターケーブル内を通り固定してあるインナーケーブルの両端が引っ張られ、その結果インナーケーブルが張る状態となります。
緩めたい場合はその逆で右(正ねじ方向)回転します。
RITCHEY(リッチー) ロードバレルアジャスター 2個入り
ケーブルアジャスターの取付方法
まず初めにアジャスターをケーブルのどの位置に取り付けるか、アウターケーブルにマジックなどでマークしておきます。
次にフロントディレイラーのケーブルを外します。
フロントディレーラのケーブルを外した後、STI側のシフトケーブルを引き出します。
この時、アウターケーブルの先端からケーブルカット位置まの長さを測っておき、その長さ+3~5㎝インナーケーブルを引き出すことで、インナーケーブルをすべて引き出さなくても作業を進めることができます。
次にマーカーを付けた位置でアウターケーブルをカットします。
Jagwire(ジャグワイヤー) インラインインデックスアジャスター 4.5mm ブラック BSA057
インナーケーブルを引き戻し、ケーブル先端からアジャスター(向きに注意)を差し込んで行きます。
ASHIMA(アシマ) リアクション ギア アジャスター 同色2個 セット CBP04207 レッド
アジャスターをアウターケーブルの固定位置までしっかり差し込みます。(シマノ製アジャスターの場合、アウターケーブル先端のキャップは不要です)
フロントディレーラー側のアウターケーブルを差し込み、フロントディレーラーにインナーケーブルを固定します。
取付け完了!
まとめ
ケーブルアジャスターはシマノだけでなく、数メーカーで販売されています。
近年、フレーム内部にケーブルを通すタイプのフレームが数多く発売されています。
その場合、フレームにアウター受けが無いため、ケーブルを調整するにはケーブルアジャスターが必要になります。
ケーブルアジャスターはスモールパーツに分類されます。
バイクの色やデザインに合ったアジャスターを取付けることで機能だけでなく、ワンポイントデザインとしてもバイクのカスタマイズパーツに使うことも出来ます。
ケーブルアジャスター取り付けに挑戦してみてはいかがでしょうか?
この記事がケーブルアジャスター選びや取り付けにおいて参考となれば幸いです。