クランクによる違い FC-R8000 VS FC-5800

ロードバイクのコンポ―ネントで一番存在感が大きいパーツといえば、やはりクランクではないでしょうか。

クランクは、ロードバイクの顔ともいえるパーツです。

FC-5800 105を最新のFC-R8000アルテグラに交換を行い。

クランク交換による、走行性能の違いを検証していきたいと思います。

スペック

FC- R-8000 アルテグラ

旧モデルと比べ 剛性を損なわずに軽量化
新設計により135 mm O.L.D.およびリアセンター410 mmのフレームに適合が可能。

カタログ重量:690 g (53-39T)、681 g (52-36T)、674 g (50-34T)、668 g (46-36T)

実測値:FC-R8000(52-36T)

R-8000クランクは、取付においてフロントディレーラーと互換性があり、R9100デュラエース、R8000アルテグラ、R7000 105、5800 105グレードのマイナーチェンジしたFD-5801となります。

旧モデルとの互換性が無いため注意が必要です。

FC-5800 105

アームを1本減らすことによって軽量化を図りながらも剛性や強度を高めた変形4アーム式により理想的な伝達効率を実現。

また、チェーンリングは1枚板を削り取って軽量化を行っている。

カタログ重量:776 g (53-39T) 、773 g (52-36T) 、757 g (50-34T)

実測値:FC-5800(53-39T)

構造

シマノのクランクは、アーム数4本と5本の2種類あります。

4アームクランク(DURA-ACE 、ULTEGRA 、105、TIAGRA、 SORA)

5アームクランク(Claris,Tourney )

クランクセットは、中空構造のほうが剛性が高く、5アームより4アームクランクのほうがより剛性面で優れているということになります。

テクノロジー(シマノ)

FC-R800 アルテグラ    FC-5800 105

2piece crank set

適応グレード DURA-ACE 、ULTEGRA 、105、TIAGRA、SORA、Claris

クランクアームとボトムブラケットを一体化することで、軽量かつ高い剛性を実現。

剛性の向上によりぺダリング力が高効率に伝達でき、高精度なベアリングが行える。

また、メンテナンス性の向上により交換も容易に行えます。

ホローテック

適応グレード DURA-ACE 、ULTEGRA 、105

高度な加工技術を駆使した中空鍛造クランクアームを採用したことにより、軽量性とねじれとたわみに対する高い剛性を実現。

ホローテックⅡ

適応グレード DURA-ACE 、ULTEGRA 、105

BB軸を一体構造とし、クランク部全体の剛性と軽量性、高いバランス性能を実現。

左右のベアリング幅が広がり、ボトムブラケットシャフトのたわみを抑制したことで安定性が得られ、ペダリングの力を高効率に伝達する事ができる。

ホローグライド

適応グレード DURA-ACE、ULTEGRA

アウターチェーンリングに中空テクノロジーを採用。

剛性に優れた中空構造により、強度を維持しながら軽量化。また、向上したパワー伝達効率により、素早く正確にフロントシフティングが可能となった。

フロントの変速は、チェーンリングの剛性が高ければ高いほどスムーズに変速します。

クランク全体の剛性が増したことでFDが押しつけるチェーンに押し負けない固さが生まれ、チェーリングが歪むまないことで、変速性能が上がります。

高剛性により、ペダルを踏む力のロスを軽減する役割をしている。

ケーブルの違いによる影響

変速性能の違いは、ケーブルの効果も大きく影響します。

シマノシフトケーブルには、ポリマーコーティング、オプティスリック、ステンレス、スティール4種類販売されています。

ポリマーコーディング   オプティスリック

上位グレード(DURA-ACE、ULTEGRA)のポリマーコーティングケーブルへ交換することで、 軽く素早いシフティングとブレーキ操作、制動力の向上を実感できます。

駆動系パーツによる変速性能の違い

リアディレーラー、スプロケット、チェーンのパーツグレードによって、変速性能が大きく変わります。

比較スペック

前:RD-9100 DURA-ACE、 CS-R8000 (11-28T) 、CN-HG901

後:RD-5800 105、 CS-5800(11-28T )、CN-HG601

RD-9100 DURA-ACE 、RD-5800 105 変速性能比較

この動画を見ていただければ、変速時のチェーンの運び、精度に違いがあるのが分かると思います。

走行インプレッション

第一印象は ペダリングが軽くなり、フロント変速のキレがよくなりました。

特にダンシング時、ペダリングの軽さを感じることができました。

FC-5800+旧型FDでは、レバー操作をした後に変速する感じでしたが、FC-R8000+新型FDでは速く、軽く、確実に変速します。

STIレバーで変速操作をした瞬間(ほぼ同時)に変速する印象です。

おそらく上位グレードのR9100においても同じかそれ以上だと思います。

まとめ

クランク交換は、コンポーネントをグレードアップするうえで、バイクの印象が変わるだけでなく、走行性能におおきな変化を感じることができるパーツです。

デュラエースとアルテグラのクランクによる違いは、初心者ではわからないという意見を多く見かけます。

デュラエースのクランクは、レースなどコンマ数秒を競う時に違いがわかるレベルです。

コスパを考えるならアルテグラのクランクが良いでしょう。

クランク交換で気を付けなけらばならないのは、クランク長です。

いくら性能の良いクランクに交換してもクランク長が合わなければ、良さは実感できません。

自分の体形に合ったクランク長に交換することをお勧めします。

クランクは高価なパーツであるため、気軽に交換できるパーツではないですが、交換する事で必ず違いを感じられるパーツです。

是非、交換による走行性能の違いを体感してみてはいかがでしょうか。

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