ロードコンポーネントの製造をフルセットで行なっているメーカーはシマノ 、カンパニョーロ、スラムの3社です。
その3社メーカーのコンポーネントの特徴をグレード別に紹介していきます。
シマノの特徴
3社メーカーの中で比較すると価格が安く耐久性があり 、シフトチェンジの精度も高い。
グレードによる特徴
デュラエース > アルテグラ > 105 > ティアグラ > ソラ > クラリス
DURA-ACE(デュラエース)
リアが11速、軽量で耐久性、動作性が優れていてクオリティ(質感)が高い。
電動式(Di2) と機械式があり、ディスクブレーキとキャリパーブレーキでモデルが分かれている。
パワーメーター内蔵モデルも発売されている。
SHIMANO (シマノ) DURA-ACE デュラエース R9100 コンポセット 【ロードバイク】
シマノ Dura-Ace 9100 Di2 172.5mm コンパクトグループセット
ULTEGRA(アルテグラ)
リアが11速、 電動式(Di2)と 機械式がある。
軽量かつ高性能でデュラエースに比べて価格が半分以下であり、 コストパフォーマンスに優れている。
一般ユーザーに人気のグレードである。
105(イチマルゴ)
リアが11速、上位2機種に比べ重量はやや重くなっている。
耐久性、ブレーキの制動力、変速性能が良く、レースにも十分対応できるモデルである。
TIAGRA(ティアグラ)
エントリーモデルのロードバイクに標準装備されていることが多い。
リアが10速であるため、上位グレートと互換性がない。
105との価格差がそこまで大きくないため、105を選ぶユーザーも多い。
このグレードから上位グレートとブレーキ構造が異なるため、制動力が落ちる。
SORA(ソラ)
リアは9速、上位グレードと比べ変速性能が少し落ちるため、定期的にディレイラー調整やメンテナンスが必要。
ロングライド、ポタリングを楽しむには、十分な性能を持っている。
CLARIS(クラリス)
リヤは8速、ディレーラーの精度、耐久性に劣るがロードバイクの良さは十分に体感できるモデルである。
カンパニョーロの特徴
見た目が美しく高級感があり、カッコよさはピカイチ。
3社メーカーの中で 比べると重量が全体的に軽い。
シフターが握りやすく、変速のスイッチ操作、ブレーキ性能が良いことで定評がある。
Campagnolo Super Record 12 Speed Group 2018-19 グループセット 6 Pc 170 39/53 クランクセット
グレードによる特徴
スーパーレコード > レコード > コーラス > ポテンツァ > ケンタウル
Campagnolo Super Record 12スピードグループ 2018-19 グループセット 6個 172.5 34/50 クランク
SUPER RECORD(スーパーレコード)
リアが12速、基本的な素材がカーボンであり超軽量。
リアディレイラーのプーリーにセラミックボールベアリングが標準で装備されている。
シビヤなパーツが使われているため、定期的なメンテナンスが必要。
RECORD(レコード)
リアが12速、 デザインも高級感があり上質な仕上となっている。
フロントディレイラーのガイド部分がチタンでできているなど耐久性に優れている。
ガンガン走っても大丈夫なハイグレードコンポです。
CHORUS(コーラス)
リアが12速、上位グレードと比べて、変速性能に大差はないが、重量はやや重い 。
一部にカーボン素材 (クランク、シフター、リアディレイラー) が使われている。
コストパフォーマンスに優れている。
POTENZA(ポテンツァ)
2016年に発表された新しいコンポーネントです。
リアが11速、上位グレードと変速性能に大差はない。
重量、価格はシマノアルテグラと同程度でありコストパフォーマンスに優れている。
アルミ素材が中心でカーボン素材は使われていません。
Campagnolo 2018 ポテンザ シルバー 11 SPD 6 PC グループ 170 mm 36/52 クランクセット
CENTAUR (ケンタウル)
2017年にリリースされた新型モデルです。
リアが11速、 基本素材がアルミニウムで構成されており、カーボン強化樹脂を併用させることで軽量化を実現している。
フロントディレイラーのガイド部分はスチール製で耐久性重視となっている。
Campagnolo 2018 Centaur 11 Speed 6 PC グループセット 172.5 36/52 クランクセット シルバー
スラムの特徴
近年、他メーカーより早く無線電動式コンポーネント eTAP (イータップ) を採用するなど、最新技術を導入しているブランドである。
マウンテンバイクやシクロクロス向けに開発されたフロントシングル×多段ワイドギヤ(リア)をロードバイクコンポに採用したモデルを発売している。
シフト操作がダブルタップテクノロジーにより、直感的なシフト操作が可能である。
グレードによる特徴
レッド > フォース > ライバル > アペックス
RED (レッド)
電動式Red Force eTAP (イータップ) はリアが12速、機械式Redはリア11速、機械式は重量が3社コンポーネントの中で最軽量だ。
カセットスプロケットのトップとロー以外を一塊の材料から作り出す事で、軽量でありながら剛性を高めている。
FORCE (フォース)
電動式Force Force eTAP (イータップ) はリアが12速、機械式Forceはリア11速、 機械式はシマノのアルテグラより軽く軽量であり、クランクセットは剛性が高いことでレーサーに人気である。
2020年2月、 Force eTAP (イータップ)が発売されたことで注目を浴びている。
SRAM Force 22 Groupset 2×11 Speed Groupset Kit 6 piece #SY3421-self
RIVAL (ライバル)
リアが11速、シクロクロスでの使用を視野に入れた、「フロントシングルギヤ×リヤ多段ワイドギヤ用モデル、Rival1(ライバル1)が用意されている。
軽量であり、価格も抑えられたコストパフォーマンスの良いモデルである。
APEX (アペックス)
リアが10速、上位グレードに比べて耐久性が劣る。
ライバルと同様にフロントシングルギヤ×リヤ多段ワイドギヤ用モデル、Apex1(アペックス1)が用意されている。
SRAM APEX 1 1×11 Spd Groupset W/Sunrace CSMS8 11-46T Cassette,Trigger Shifter 6pcs #SY3525(CSMS8 11-46T)-self (165)
3社メーカーコンポーネント比較表
スプロケットの歯数によって、重量と価格は若干変わります。
価格はすべて(税抜き)です。
電動式
シマノ | カンパニョーロ | スラム |
デュラエース-R9150 Di2 2×11s リム 重量1,979g ¥357,869 | スーパーレコード EPS 2×12s リム 重量2,255g ¥ 597,500 | レッドイータップアクセス 2×12s リム 重量2,254g ¥ 288,144 |
デュラエース-R9170 Di2 2×11s ディスク 重量2,490g ¥ 386,261 | スーパーレコード EPS 2×12s ディスク 重量2,505g ¥ 645,250 | レッドイータップアクセス 2×12s ディスク 重量2,518g ¥359,640 |
アルテグラ-R8050 Di2 2×11s リム 重量2,246g ¥ 192,559 | レコードEPS 2×12s リム/ディスク 重量1,950g ¥ 397,400 | フォースイータップアクセス 2×12s リム 重量2,453g ¥ 220,200 |
アルテグラ-R8070 Di2 2×11s ディスク 重量 -g ¥ 223,340 | フォースイータップアクセス 2×12s ディスク 重量2,812g ¥ 266,800 | |
― | コーラスEPS 2×12s リム/ディスク 重量2,138g ¥ 265,000 | ― |
機械式
シマノ | カンパニョーロ | スラム |
デュラエース-R9100 2×11s リム 重量1,961g ¥ 219,685 | スーパーレコード 2×12s リム 重量2,041g ¥ 392,600 | レッド22 2×11s リム/ディスク 重量1,710g ¥ 273,810 |
デュラエース-R9120 2×11s ディスク 重量2,482g ¥ 248,243 | スーパーレコード 2×12s ディスク 重量2,323g ¥ 465,480 | |
アルテグラ-R8000 2×11s リム 重量2,313g ¥ 105,625 | レコード 2×12s リム 重量2,213g ¥ 266,000 | フォース1 1×11s リム/ディスク 重量1,805g ¥ 150,000 |
アルテグラ-R8020 2×11s ディスク 重量-g ¥ 135,512 | レコード 2×12s ディスク 重量2,453g ¥ 324,400 | フォース22 2×11s リム/ディスク 重量2,021g ¥ 149,780 |
105-R7000 2×11s リム 重量2,438g ¥ 67,986 | コーラス 2×12s リム 重量2,333g ¥ 172,400 | ライバル1 1×11s リム/ディスク 重量2,215g ¥ 90,000 |
105-R7020 2×11s ディスク 重量-g ¥ 95,889 | コーラス 2×12s ディスク 重量2,631g ¥ 190,700 | ライバル22 2×11s リム/ディスク 重量2,268g ¥ 8,810 |
ティアグラ-R4700 2×10s リム 重量2,714g ¥ 57,943 | ポテンツァ 2×11s リム/ディスク 重量2,326g ¥ 117,400 | アペックス1 1×11s 重量2,339g ¥ 65,000 |
ティアグラ-R4720 2×10s ディスク 重量-g ¥ 79,402 | ― | アペックス 2×11s 重量2,358g ¥ 77,590 |
ソラ-R3000 2×9s 重量-g ¥ 50,451 | ケンタウル 2×11s 重量2,484g ¥ 84,200 | ― |
クラリス-R2000 2×8s 重量-g ¥ 39,406 | ― | ― |
◆◆【中古】ピナレロ PINARELLO ドグマ F8 DOGMA F8 DURA-ACE Di2 2016年 53サイズ カーボン ロードバイク 11速 RHINO TEAM SKY
◆◆【中古】ピナレロ PINARELLO ドグマ F8 DOGMA F8 DURA-ACE Di2 2015年 515サイズ カーボン ロードバイク 11速 デュラエース 黒
まとめ
ロードコンポーネント3社メーカーについて、グレード別に紹介してきました。
スラム Red eTAP を皮切りに12速コンポーネント化が進みはじめ現在は、ロードレースにおいても使用されています。
段数が多くなることで細かいシフトチェンジが可能となり、レースにおいては段数の違いが勝敗を決める大きな要素にもなります。
Bianchi (ビアンキ) ロードバイク VIA NIRONE 7 SORA (ニローネ ソラ) 2020モデル (5C-Black/Graph-Red Full Glossy) 46サイズ / ブラック・レッド
一般ユーザーにとってもロングライドやヒルクライム時の足への負担軽減など段数が多いことによるメリットは多いといえます
Bianchi (ビアンキ) ロードバイク ARIA 105 (アリア) 2019モデル (チェレステ / CK16) 50サイズ
デザイン、機能、使用目的、予算にあったコンポーネントを選び自転車ライフをさらに楽しいものとしてください。
この記事がコンポーネント選びの参考となれば幸です。